
―この製品の魅力や開発の経緯を、釣りプロと開発者両名に訊きました。まず、簡単に自己紹介をお願いできますか。
開発担当の朝木です。グランウォーカーのアーマーウェーダーの企画開発を行いました。
所川です。朝木さんから釣りプロとして、製品開発のサポートを依頼され、開発に携わらせて頂きました。普段は怪魚釣りを楽しんでいます。
―まずは製品の簡単なご紹介をお願いできますか。
朝木 はい。アーマーウェーダー proは、簡単に言うと絶対に破れないウェーダーを目指して作られたものです。絶対に破れないと言うと語弊がありますが、非常に丈夫な生地で作成し、簡単には浸水しない作りになっています。開発にあたって、生地の素材選定やサイズ感などで悩むことが多く、より良い製品にするために、釣りプロの所川さんにも開発に携わっていただきました。
所川 破れにくいウェーダーというのは、やっぱりありがたいですよね。自分もナイロン製のウェーダーがすぐに浸水した経験があるので、話をもらった時は、素直に面白そうだと思いましたね。ただ、最初のサンプルを拝見したときは…正直ダメ出ししかなかったです(笑)
素材が固すぎて、重いし、動きづらいし、ちょっとこれで釣りをするのは正直厳しいな、という感じでした。
―そこから改良を重ねて、満足のいくものが出来た?
朝木 そうですね、紆余曲折あり、1年以上開発していました。ただ、所川さんから率直なアドバイスをいただいたことで、開発の方向性はまとまりましたね。丈夫さを目指すだけじゃダメで、釣りをする上での快適さも必要なんだと。
所川 まず素材はいくつかある中から防水性の高いPVCでいくことにし、更に厚さもミリ単位でこだわりました。厚すぎると動きにくさに繋がり、薄すぎると破れやすくなったり。まぁ、破れないウェーダーといっても、さすがに鋭利な物で突かれたりしたら、穴が開くことはあります。釣りをしていても、運が悪ければこのウェーダーでもそういう場面に遭遇する可能性はあります。なので、パッチ生地をセットにすることで、そういうダメージにも、釣り人自身で修繕できるようにしてもらいましたね。
朝木 あとは、生地が丈夫である以上、どうしても重さや動きの硬さが感じられることがありました。そこで、一般的なウェーダーよりも少しだけ大き目のサイズにすることで、動きの余白を生み出すようにしています。着用感的には「ちょっと大きいかな?」と思われるくらいのサイズ感ですが、ストレッチ運動などが出来るくらいの快適さを、逆に得ることができましたね。また、インナーソールもセットにして、履き心地もよくしましたね。足裏って意外と敏感で、ソールがないとどうしても地面の起伏などで痛みを感じてしまうことがあったり、疲れやすくなったりしますので。
所川 歳を取ると、ソールは本当に大切だと実感しますよ。僕なんか、ソールが薄いとすぐに腰が痛くなりますもん。インナーソールがない靴で歩いてみて下さい。めちゃめちゃ疲れますよ(笑)
―試行錯誤を重ねて開発に取り組まれたようですが、苦労した点などはありますか?
朝木 コスト的な面ですね。工場にも色々と要求をして行った中で作っているので、良い製品にすればするほど、コストも上がっていくと。ただ、私たちのような無名のブランドからすると、有名メーカー製のものよりもコスパよく提供することが自分たちの価値だと思っているので、一定のラインを超えないように、コストを抑える工夫をしました。例えば、止水ポケットをやめて内ポケットだけにしたり、梱包を簡素にしたりですね。デザインも、あまりプリントを入れず、あえてシンプルにするようにしましたね。
所川 あとは、これ、朝木さんは最後まで反対してましたが、夏場の使用には向かないと、僕はここではっきり言っておきます(笑)。生地が分厚い分、結構あったかいんですよ。使えないとは言いませんが、向かないです。結構汗をかきますよ。なので、暑さをどうにかするウェーダーは、また別の企画で考えましょう。
朝木 当初は、夏場もいける形にしようと主張してましたが、今では所川さんのいうことが正しいと思いますよ。お客様が満足いくように、最終製品をお届けすることが目的ですからね。まぁ、僕は夏でも使いますよ。愛着があるんで(笑)
所川 それは個人の自由なので、僕は止めないですね。僕はブラジルのアマゾンで釣りをしたりするので、それ用の商品も開発してくださいね。
朝木 アマゾン川はちょっとわからないですが、ラジアルソールだけじゃなくて、フェルトスパイクのソールも考えています。
―では最後になりますが、お二人はアーマーウェーダー proを購入してくださるお客様に、どのようなメッセージをお伝えしたいですか?
朝木 ウェーダーが破れてしまうことに不満を覚えたことがある方には、是非一度お試しいただきたいですね。また、丈夫な生地で作られたにしては、動きやすさを感じられる仕様になっているので、そこも体験していただければ嬉しいです。
所川 僕も同じですね。破れにくいウェーダーで快適な釣りライフを皆さんが送れるようになれば、すごくうれしいなと思います。